レイチェルの美食中心

食べたもの、食べたいもの、行きたい国 等について書いていくブログです   (最近はもっぱら中国語学習用)

醋について

中国料理が好きです。世界中でどの料理が一番好きかと聞かれたら、中国料理かもしれないくらいに好きです。ただ、中国は広いため中国の中でも料理の特色は多岐にわたり、まだすべてを食べられたわけではないため、中国料理のうちのどの地域の料理が好きかと言われるとまだはっきりと答えられないのが悔しいので、いつか中国料理全制覇したいですね。

中国料理の魅力の一つは、長い歴史と広い国土から生まれた多様性だと個人的には思っています。調味料やスパイスの使い方ひとつとっても、日本料理とは比べ物にならないくらい多種多様なものを複雑に組み合わせて使いますよね。だから料理の種類もとても多いし、味も一言では言い表せない複雑で奥深いものになる。たくさんのスパイスを使っているけれども、決して食材のもつ食感や旨味は失われておらず、むしろその食材の良さを引き立てるような使われ方をしているのがすごい。

(料理素人な私ですが、感覚としては日本料理は「引き算」の文化が根底にあり、中国料理は「足し算」と「掛け算」の文化だなぁと常々思っています。あくまで素人の感想ですが。)

どの地域の中国料理が一番好きかと言われると答えるのは難しいですが、中国料理の何が好きかと聞かれれば、それは「醋」であると声を大にして言いたいのです。まぁそんなことを聞かれることはないのでブログにつらつらと書くしかないわけですが。

初めて中国の醋を食べたのは、友人の実家にお邪魔したときでした。食卓に並べられた自家製の餃子のタレに醋が使われており、その奥深い味と豊かな旨味に感動してしまい何度も「美味しい!これは何?どういう調味料?」と訊ねたものだから、友人家族に笑われたのを覚えています。日本に帰国した後、すぐに中華食材店に足を運び醋を買いましたね。買えたのは「镇江香醋」でしたが、これもとてもおいしい醋でした。

日本の中華食材店においてある醋は、中国四大名醋「山西老陈醋」、「镇江香醋」、「福建永春老醋」、「阆中保宁醋」のうち、「镇江香醋」しかほとんど目にしないのが残念ですね。私が友人宅で口にしたのは四川省の醋らしいのですが、淘宝を使いこなして、いろいろな地域の醋を味わってみたい。

また、四大名醋と呼ばれるように、中国には地域によって様々な種類の醋が存在するようです。そして、醋が名産の土地には醋文化博物館があるようですね!コロナが落ち着いたら訪れたいです。

中国醋文化博物館

http://www.xinhuanet.com/travel/2017-07/25/c_1121374981.htm

https://baike.baidu.com/item/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E9%95%87%E6%B1%9F%E9%86%8B%E6%96%87%E5%8C%96%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A6%86

 

醋の多様性や醋がどれくらい国民に使われているのか等のデータを載せている面白いサイトもありました。’中国食醋地图’なる、地域による醋の種類の違いを示した地図も載っています。これによると、私が友人宅で食べた「四川省の醋」はおそらく阆中保宁醋のことではないかと思われます。もう一度食べたい!

CBNData 山西人酿醋那么牛,为什么做不好“醋”生意?

https://cbndata.com/information/12000

 

醋について調べていくうちに、海天という食品メーカ?ブランド?のページに行きつきました。ここの分はわりかし平易で読みやすいため、本日はここの文を軽くリーディングすることにします。

海天:米醋、陈醋、老醋、香醋、白醋、果醋到底有啥区别?

http://www.haitian-food.com/index.php?ac=article&at=read&did=915

 

《リーディング》

・很多人都吃过醋,但不一定了解醋!

・别再傻傻分不清楚了,今天我们一起打开醋界“大门”,说说米醋、陈醋、老醋、香醋、白醋、果醋到底如何区分。

・多くの人が醋を食べたことがあるでしょう。でも、醋について皆さんが完全に理解できているとは限りません!

・そのような愚かしいことは辞めましょう。今日、私たちは醋の世界への'大きな門'を一緒に開け、最後には米醋、陈醋、老醋、香醋、白醋、果醋がどのように区別されるか分かるようになります。

 

《単語》

・过(guo1):助詞 (動詞の後に置き、そのような動作がかつてあったことを一つの経験として述べ)これまでに~したことがある

・但(dan4):接続詞 しかし、だが、であるが

・一定(yi2 ding4):副詞 (主観的な判断を示し)きっと~だ、絶対に~だ

・不一定(bu4 yi2 ding4):必ずしも~ではない、~とは限らない

・别(bie2):助動詞 (形容詞・動詞・節の前に置き、禁止・制止を示し)~するな

・再(zai4):副詞 (動詞の前に置き)再び、もう一度、さらに

・傻(sha3):形容詞 愚かである、ものがわからない、ぼんやりとしている、融通が利かない

・请楚(qing1 chu):形容詞 はっきりしている、明瞭である

・到底(dao4 di3):副詞 とうとう、ついに

 ・如何(ru2 he2):代詞 いかに、どのように

 

《文法》

・都:

①動詞や形容詞の前に置き、「すべて」の範囲を示す。

②強調の表現で使う。「~も」「~であっても」「~でさえも」等の意味になり也と置き換えることができる。

1.连 A , 都 B(lian2・・・dou1・・・):AでさえBである。

・这么简单的问题,五岁的小孩子懂。

(zhe4 me jian3 dan1 de wen4 ti2,lian2 wu3 sui4 de xiao3 hai2 zi dou1 dong3)

(こんな簡単な問題は、5歳の子供でもわかる。)

2.S 比 A 都 B(bi・・・dou・・・):SはAよりもBである。

・他的个子高了。(ta1 de ge4 zi bi3 wo3 dou1 gao1 le)

(彼は私よりも背が高くなった。)

 

・过:

①~したことがある。:動詞の後に置く。

・我去过北京(wo3 qu4 guo bei3 jing1):私は北京に行ったことがある。

・这本小说我看过(zhe4 ben3 xiao3 shuo1 wo3 kan4 guo1):

 この小説は読んだことがある。

②~したことがない。:没(有)を動詞の前に置き、过はそのまま残す。

・这本小说我没看过(zhe4 ben3 xiao3 shuo1 wo3 mei2 kan4 guo)。:

 この小説は読んだことがない。

・我从来没学过法语。(wo3 cong2 lai2 mei2 xue2 guo fa3 yu3):

 私はこれまでフランス語を学んだことがない。

③~したことはありますか?:3つの方法がある。

・文末に「吗」をつける

  你去过上海吗?(ni3 qu4 guo shang4 hai3 ma)

・反復疑問文をつくる

 你去过没去过上海?(ni3 qu4 guo mei2 qu4 guo shang4 hai3)

・文末に「没有」をつける

 你去过上海没有?(ni3 qu4 guo shang4 hai3 mei2 you3)

 ④以前は~だったことがある。:形容詞の後に过を置く。

・这个孩子小时候胖过,后来瘦下来了。(zhe4 ge hai2 zi xiao3 shi2 hou pang4 guo,hou4 lai2 shou4 xia4 lai2 le):

 この子は小さい頃太っていたことがあるが、その後やせた。

 

・不一定:「~する・であるとは決まっていない」といういみの慣用句。動詞や形容詞の前後に置くことができる。動詞・形容詞の前に置いた場合は、部分否定(~する・であるとは限らない)の意味合いになるようだ。

 

・别再:もう~するな、二度と~するな

 

スラング

・傻傻分不清楚了(sha3 sha3 fen1 bu4 qing1 chu le)

→「愚かすぎて物事の分別がつかない 」という意味らしい。おそらく、「傻傻」と「分不清楚了」の2つに分割できる。

「傻傻」はおバカという意味。「分不清楚了」はさらに3つのパーツに分けられ、「分」は分別、「不」は否定、「清楚了」ははっきりしている、明瞭である、という意味である。合わせると「分別がはっきりしていない」となる。さらに前半の「傻傻」と合わせると「分別がはっきりしないおバカ」となる。これを意訳すると「物事の分別がわからないくらいのおバカ(おバカすぎて物事の分別がつかない)」となるのだと思われる。